スティーヴン・キング「11/22/63」(上)(下)

スティーヴン・キングを読んだことがなか

った。昔、英語の個人レッスンを受けてい

るとき、先生の自宅で彼はスティーヴン・

キングを読んでいた。なんだったか記憶に

ないがものすごく厚い本で、彼は話をした

がったが、つたない英語力で読んだことが

ない作家について会話するのは無理だった

記憶。

映画はキャリー、シャイニング、スタンド

バイミー、グリーンマイル、ショーシャン

クと沢山見たんだけど。

ところが私の好きなタイムマシン物が出て、

でも上下で5000円近くどうしようかなあと

思いながら時間は過ぎて、ある日図書館で

見つける。

それが年末、よし正月にこれを読もうとは

じめたのだが、なかなか話が進んでいかな

い、ケネディ暗殺阻止には遠く、しかし十

分すぎるほど書き込んでいるのがわかる、

これでもかというほどの重層的な物語、こ

れがスティーヴン・キングなのかと感心し

て今日ようやく読み終える。

タイムマシン物につきものの過去の改変問

題が大きく圧し掛かってくる。そうくるの

かと終盤は急展開して最後は苦いハッピー

エンド。なにが正しくて間違っているのか、

歴史のもしもはよかったのか悪かったのか

は結局はわからない、ひとは与えられた時

間の中で善き時間を生きていくのだ。

堪能した、しっかりと堪能した。

11/22/63 上

11/22/63 上

 
11/22/63 下

11/22/63 下