2018-07-23 関川夏央「ただの人の人生」 本 もう一冊、「ただの人」の人生。1991から 1992年にかけてのエッセイ、いよいよ明治 物にはまっていく。孫引きになるが漱石が 「(学校を)休めた翌日から急に背中が軽 くなって、肺臓に未曾有の多量の空気が這 入ってきた。」と書いているらしい。そう か、やはり漱石は違う、東京帝大を辞する んだからね。私には劇的な感覚はなかった のでいささか寂しい。