contondo公演「走れメルス」

ゼンダ城の虜・走れメルス―野田秀樹戯曲集 2 (角川文庫 (5662))
長堀橋ウィングフィールドという小屋へ、
contondo公演、野田秀樹の初期の作品であ
走れメルスを観てきた。遊眠社のときは
段田や上杉祥三らがやり、NODAマップ
では深津絵里小西真奈美中村勘太郎
が演じた芝居だ。
小さな小さな舞台での野田特有の機関銃の
ようなセリフたち、ついていけない、聴い
ているのがやっと、理解できず。それでも
鏡のこちら側と向こう側の話が重層的に展
開されていく(らしい)、メルスとするめ
が裏表で演じられている(らしい)。それ
でもある種の世界観がときどき拡がって、
とくに石鹸のふたに見立てて大艦隊が繰り
だしていくシーンは素晴らしかった、昔か
ら見ているこの役者さんの独特の声と姿勢
の切れから繰る長セリフは、大艦隊が目の
前に拡がるようだった。