山田洋次「小さいおうち」

小さいおうち (文春文庫)
チケットをもらったのでMOVIX堺へ観
に行く。山田洋次の作品を映画館でロード
ショーとして観るのは「幸福の黄色いハン
カチ」以来のことではないか。
寅さんシリーズは前期中期は寅さんが好き
ではなかったし、「家族」や「学校」等の
作品はいい話すぎて困った感じだったし、
「息子」はよかったなあ、「ハンカチ」、
「おとうと」はこれはダメと頭は思っても
よかったし、山田洋次はいい映画すぎて
嫌いなんだけど、たしかに庶民の生活を正
面から撮った監督だと思う。これがいわゆ
愛国心のある監督だと思う。
「小さいおうち」はストーリーはまあそう
いう話なんだねと思ったのだが、普通の市
民が1930年代から戦争がはじまるまで
の戦争に対して思っていた感覚を丁寧に描
いて、それは初めてみる映画だった。