読み直す村上春樹その7「スプートニクの恋人」

スプートニクの恋人
好きな作品である世界の終わりと・・・、好きではなかった
ねじまき鳥・・・を飛ばして、今回はスプートニクの恋人
1999年4月刊行とある。このころにはあまり自分のこと、
家族のことより、仕事の比重が高くなって、結構大変だった
ころだったなあという印象しかない。この本を読んだ時の空
気や感想なんかもまったく記憶がない。
それで、読み直してみると。正直なところこれでいいのかと
思わせる。「向こう側」へ行ってしまったすみれへの確かな
恋は心に響いてこなくて、それはすみれが私好みじゃないと
いう個人的な理由だからなのだろうか。スプートニクのイメ
ージがうまく重なり合って、それはうまいなあと思わせた。