池澤夏樹「バビロンに行きて歌え」

バビロンに行きて歌え (新潮文庫)

バビロンに行きて歌え (新潮文庫)

これも面白かった。オムニバス風に断片をちりばめながら、
主人公が不法入国し、ロッカーになるまでを、大きな
絵柄で構成していく。後の長編のさきがけを思わせる
なかなかのスケールの大きさに感心した。
初期の作品なのであまり期待していなかったが、よかった。