連城三紀彦「恋文」

恋文 (新潮文庫)
昔、神代監督の映画「恋文」を観たことがあったが、
その原作をようやく読む。20数年ぶりか。
映画は倍賞美津子が骨太な演技をして印象深かったが、
本はわりと淡々と進む。
それよりもこの短編集の「私の叔父さん」がよい。
いまなら浅田次郎を思い浮かべてしまうが、泣かせど
ころが決まっている。これはいいなあ。