2007-01-25 -005-高村薫「照柿」 本 合田雄一郎三部作のマークスの山に続く2作目の読了。 重苦しい作品で、合田がひとめぼれしていまうことに 気持ちが入れ込めなかったが、ラスト近くで合田の 深層部分のどんでん返しが効いた。 熱処理工場の描写はまあなんとなくわかる世界であり、 達夫の美術好きというのもすこし違和感はあるけど おもしろく読めた。 厚い単行本をぐいぐい読んでいく楽しみを充分味わえて、 さて、次は3作目、レディ・ジョーカーだ、書棚には もう上下2冊の単行本が待機している。