鑑賞

映画「アマンダと僕」

2018年フランス映画。いかにもフランスら しい親子、兄弟、夫婦、恋人の関係を見せ てくれる。24才の若者がテロで母親を亡く した姪っ子と共同生活していくことへの不 安、不満のなかで、恋人、本人の母親の助 け、助け合いがすこしづつできていく様を 饒舌…

メナード美術館「所蔵企画展ー風景ー」

名古屋の北西部には三つの美術館がある。 稲沢市荻須記念美術館、一宮市三岸節子記 念美術館、そしてメナード美術館(小牧市) である。それぞれ小さいけれど落ち着いた 端正な美術館であり、ときどき順番に訪問 して気分一新させてもらっている。 今回は、…

スティーブン・ダルドリー「リトル・ダンサー」

2000年イギリス映画。映画館の予告編を見 たことがあり、女の子たちに交じってダンス レッスンをする変わった映画だなあと思って いたが、20年後に見ることとなった。 子供の成長物語はどれも心を打つ。現実には 多くは成功しないことがわかっているが、映 …

100分で名著「カラマーゾフの兄弟」

再放送された4回分を見終える。読んだば かりだから話はわかる、でも背景とかはわ からなかった、知らなかった。 ドストエフスキーの体験が作品に反映され いるらしく、まあそうだろうなと推察する。 でも小説から教訓や知識や人生哲学を学ぼ うという気はわ…

坂東妻三郎「無法松の一生 (1943年版)」

伝説の名作をテレビでやっていたのでよう やく見た。監督稲垣浩、脚本伊丹万作、撮 影宮川一夫、主演阪東妻三郎。 1943年だから戦争中で検閲厳しく大幅にカ ットされているようだ。(リベンジで1958 年にリメイクし、ヴェネツィア金獅子賞受 賞) 無法者の話…

エディ・マーフィ「ビバリーヒルズ・コップ1.2.3」

きっと見たことがあると思うのだが、連続 して1,2,3を見た。そうかエディ・マ ーフィはビバリーヒルズの警官じゃなくて デトロイト警察だったのか、知らなかった 忘れていた。 若い相棒はジャッジ・ラインホルドという 名前でもっと人気が出るかと思っ…

ジョン・フォード「リバティ・バランスを射った男」

西部のジョン・ウェインといかにも東部の ジェームズ・ステュアートが共演した西部 劇。なんども云うがもはや先入観のあった 西部劇ではない。ジェームズ・ステュアー トは都会の正義感で、ジョン・ウェインは 西部の正義感でうまい脚本である。決闘の 種明…

稲沢市荻須記念美術館「荻須高徳展」

荻須高徳の生誕120年記念の、副題がー私 のパリ、パリの私ーという展覧会を観た。 なにげないパリの生活する場所を丁寧に描 く、いつも穏やかな気持ちで見せてもらう。 隣の市の小さな美術館で、いつもは常設展 で観るだけなのだが、今回は、立派な大回 顧展…

デンゼル・ワシントン「イコライザー」

デンゼル・ワシントンは何作目だろう、こ ういうサスペンスが得意な俳優なのか。 まあ必殺仕事人ですね、とくに人物描写が 確かなわけでもなくサスペンスとアクショ ンの映画でした。イコライザー [AmazonDVDコレクション]デンゼル・ワシントンAmazon

ジョン・シュレシンジャー「マラソンマン」

1976年作品、ダスティン・ホフマン主演、 「明日に向って撃て」「大統領の陰謀 」の ウィリアム・ゴールドマンの脚本というの で、当時観たかったが、残念ながら見落と して45年ようやく見ることができた。 ジョン・シュレシンジャーは「真夜中のカ ーボーイ…

ラッセル・クロウ「伝説の白い馬」

若きラッセル・クロウのオーストラリアを 舞台にした雄大な物語。といっても主人公 は白い馬、大自然の風景と野生の馬たちの 物語。日本未公開の映画だったがなかなか 渋くてよかった。 伝説の白い馬 (字幕版) キャロライン・グッドオール Amazon

映画「アンダーグラウンド」

1995年フランス・ドイツ・ハンガリー・ユ ーゴスラビア・ブルガリア合作映画。 第二次世界大戦のドイツ占領からユーゴ内 戦まで、ユーゴスラビアの激動の歴史を描 く、悲劇というか喜劇というか、グロテス クなまでに猥雑で滑稽で騒がしく、それで もユーゴ…

ラッセル・クロウ「3時10分、決断のとき」

2009年アメリカ映画、またも西部劇。 いやあ、いい映画だった。ラッセル・クロ ウとクリスチャン・ベールが、それぞれの 立場ですこしづつ過去を語り、お互いをわ かってくる。奇妙な友情と云うかなんとい うか、極悪人と護送の農場主なのに、よく できた脚…

デンゼル・ワシントン「マーシャル・ロー」

1998年アメリカ作品。2001年の9・11の 前にこんな映画が作られていたとは。 テロが続発するNYで、FBIとCIAと軍隊が駆 け引きをしながらテロに立ち向かう。その 中で住民の恐怖心や疑心暗鬼から「正義」 の名のもとで軍隊が発動され戒厳令が出る。 その結…

グレゴリー・ペック「無頼の群」

ペック主演の西部劇、異色のストーリー。 西部の町にプロテスタントではなくカトリ ックの教会がある、聖母マリアに救いを求 める。 妻を殺された男が復讐する話なのだが、こ れが冤罪で、その罪を教会で許しを乞う話 でなかなかむつかしいものがある。妻を…

スーザン・サランドン「依頼人」

ジョン・グリシャムのベストセラー小説は 読んだことがないが、「依頼人」という作 品の映画化、弁護士スーザン・サランドン と判事トミー・リー・ジョーンズにマフィ アが絡んで少年を守る話、スリリングなサ スペンスでよくまとめられていると思う。 サラ…

大島渚「御法度」

大島渚の最後の監督作品。 もともと役者ではない人、新人を起用して きた監督との印象あり、ここでも新人の松 田龍平を主役に、また近藤勇に誰かと思っ たら崔洋一監督を持ってきて、まあ下手な んだけど存在感がある。坂上二郎も妙に存 在感あり、ストーリ…

ウィリアム・ワイラー「我等の生涯の最良の年」

1946年、戦争が終わっての翌年の作品。 驚く、まだ一年も経ってないのに復員兵の 物語、しかも手を損傷した男、心的外傷を 負った男、なんとなく帰還後世の中に馴染 めない男が交差して、いいところもわるい ところも見せて懐の広さ深さには恐れ入る。 戦勝…

愛知県美術館常設展

ここへ来ればモジリアーニの「おさげ髪の 少女」に会いに行く。ところが今回は展示 なし、替わりにクリムトの「人生は戦いな り(黄金の騎士)」が展示、久しぶりなの で見惚れる。騎士の行方にへびが対峙する、 敵、困難、誘惑か。松本竣介の「ニコライ 堂…

スパイク・リー「ブラック・クランズマン」

闘士スパイク・リー作品なのでちょっと構 えて見た。なかなかサスペンスに満ちひや ひやしながら、でも笑いもあってエンタメ にもなっているきわめて怖い映画だった。 あとでwikiを見ると、主演 ジョン・デヴィ ッド・ワシントンはデンゼル・ワシントン の長…

「パブリック 図書館の奇跡」

ホームレスが公立図書館(パブリック)に 立てこもる事件を扱った映画。予定調和的 にホームレスが勝利するとか知事候補や市 民の差し入れで形勢逆転するとかテレビ中 継が後押しするとか綺麗事はなくシビアに 終わるところは好感。でも、いまひとつ展 開が…

クリント・イーストウッド「リチャード・ジュエル」

イーストウッドはこれでもかといろんな題材 を探してきて新作をつくる。これは冤罪の話、 警察はメンツがあるし、メディアはただ話題 を作り叩く。最後の無実とわかるのだがそれ までのバッシングは元へは戻れない、警察と メディアの行いは責められない。な…

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ「エントラップメント」

まあ、ご都合主義の映画だった、なぜハリ ウッドはもっと練り込んだ脚本を使わない のか、あいえないことばかり。 けれど、ゼタ=ジョーンズの運動能力、体 操というかバレイというか見事な身体の動 きに見惚れた。まあ、それでよかったと断 言する。ショー…

ベートーベンピアノ協奏曲第3番

村上春樹と小澤征爾の対談本の中で、ベー トーベンのピアノ協奏曲第3番を聴きなが ら詳しく対話する場面があって感心したこ とがある。家にはミケランジェリの3番が あったが、今回本でも話題のグレン・グー ルドのCDを購入したので聴いてみた。 CD3枚組で1…

周防正行「シコふんじゃった。」

キネ旬1位だとは思わなかった、ようやく 見た。周防監督はテーマを決めて映画を作 るところが伊丹十三と似ていると思う。 一般作品1作目が坊主、2作目これが相撲と 意外なものをもってくる。 それで1位か、うーん、そうなのか。 シコふんじゃった。 [DVD] 本…

デンゼル・ワシントン「アンストッパブル」

ノンストップムービーなのだがなかなかよ くできた映画だった、途中でやめられない そのとおり。徐々に主人公たちの抱えてい るものも明らかになり話に厚みもでてくる。 しかし、しかしなんだな、ラストが簡単す ぎないか、車が並走して運転席に人を送り 込…

S・スピルバーグ「宇宙戦争」

公開当時評判はよくなかった、宇宙戦争と いうタイトルはお門違いだし、まあつっこ みどころ満載なのだが、いかにもスピルバ ーグらしい映画だった。 ティム・ロビンスが存在感があったが、宇 宙生物は陳腐な檻とか存在感がなかった。 ラストで、ボストンの…

「おかえり、はやぶさ」

テレビで放映されたので録画して見た。 当時「はやぶさ/HAYABUSA」を見たのだが (西田敏行のです)、「はやぶさ 遥かなる 帰還」(渡辺謙のです)は見た記憶はなかっ たが、2作とも見ていたことが判明。だから これで3本とも見たことになる。 結果、3本のう…

サム・ペキンパー「ワイルドバンチ」

サム・ペキンパーというのでバイオレンス アクション映画かと敬遠したが、ウィリア ム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイ ンと名優が出ていて評価も高いようで見た。 マカロニウエスタンではない、アウトロー の滅びの美学とでもいうのか、なかなか大 柄…

ヒッチコック「裏窓」再見

こちらも何回目の裏窓だろう。 何度見ても裏窓の最初のグレース・ケリー 登場の超アップかつカメラ目線(観客目線) には驚く。たぶん映画館では見たことがな いように思うが、知らずに映画館で見たら のけぞったのではないか。 看護婦のセルマ・リッターは…