2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

F・トリュフォー「柔らかい肌」

まだ見ていなかったトリュフォー作品、 1964年フランス作品。 傑作。不倫物語、まじめな男がどんどん はまっていく。wikiを読むと崇拝するヒ ッチコック調のサスペンスを意図してい ることがわかる。女は深みにはまらない、 うまくできている、なんとカ…

公募展出品(東京)と参観

公募展も3回目、1回目は右も左もわか らず小さな習作で、2回目から通常の大 きさでだから実質は2年目2回目。もち ろんなにも反応はなし、一応5年間トラ イしようと計画、公募展で認められると いうより大きい作品を作るモチベーショ ンであり好きなも…

坂本龍一「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」

「音楽は自由にする」に続く自伝のよう なもの。「新潮」に連載しているときか ら気になっていた、ぱらぱら立ち読みし ていたが、本となって購入し読了。 グローバルにつながりいろんな分野に関 心を持った人だった、あらためてその存 在は大きかった。つく…

「コーダあいのうた」

2021年アメリカ映画、アカデミー作 品賞、助演男優賞。 2014年フランス映画「エール!」の アメリカリメイク版、動画配信サービス 映画だという。それでアカデミー賞はは じめてとのこと。 さて「エール!」は好きな映画、感動も した。そのリメイク…

クリント・イーストウッド「ブロンコ・ビリー」

1980年アメリカ映画。イーストウッドは 70年代のはじめから監督をして、この作 品は7作目のようだ。話は複雑ではない が、慰問にいくところや前科のある人を 普通に雇うとろ、ネイティブアメリカン の扱い等良きアメリカのエッセンスを盛 り込んで感心する。…

五社英雄「女殺油地獄」

1992年作品。樋口可南子、藤谷美和子、 堤真一、彼は若い、でももう顔は出来上 がっている、野田秀樹の「キル」より前 のこと。でもダメ男とは思えなかった。 さて、近松門左衛門作品、心中天網島と 曽根崎心中は心中もので映画と文楽で見 たことがあるが、…

チャールズ・チャップリン「ライムライト」再見

1952年アメリカ映画。70年代前半の リバイバル上映された時に二番館かどこ かでこれを観たかはあいまい不明、でも 素顔があの放浪道化とは別人のようで驚 いたものだ。 テレビ放映していたのでまた見たのだが、 この作品からアメリカ追放されたという 憤…

週刊朝日

就職して2,3年電車通勤していた頃帰 りにホームで暇なときときどき週刊朝日 を買っていた。まだ就職したばかりの1978 年5月12日号、表紙は有名になったあの 涙目の山口百恵、買いました。1980年1月 25日号は宮崎美子、これも買いました。 あれから40数年…

三浦しをん「エレジーは流れない」

だらだらの一日だった、なにもしたくな いのでぐったり本を読んでいた、それが これ。だらだらにぴったりの物語。 ぐうたら高校生ものの小説は好きである。 なにかになりたいとの目的もなくだから 目標もなかった自分のあの頃と重ね合わ せて、不良にもなれ…

木版画展in栄2023

栄のギャラリーチカシン画廊でのグルー プ展に参加。地元のホールで出品したの と同じものを出す、ちょっと忙しくて。 だから今回は誰にもDMを出さず。 他の参加者の作品が制作の参考になると ころもあり楽しい。また来年もあります ように。

「チャリング・クロス街84番地」

ちょっと書棚の探し物をしていて見つけ だした文庫。奥付から1983年に買って読 んだらしい、気に入っていて処分されず 残していた。つい再読。 そうだった、気持ちのいい、心躍る往復 書簡集。ニューヨークに住むライターの 女性がロンドンの古書店に古書を…

半藤一利「幕末史」再読

以前読んだのだが再読。幕末の革命(維 新ではない)を経て明治とその後の歴史 を講談調に語りつくす。 薩長史観だと知ってはいたが、いまだに それを引きずる日本、靖国神社に西郷さ んがいないことも知っていたが会津長岡 等幕府側の戦死者が祭られていな…

矢口史靖「アドレナリンドライブ」

1999年の映画、軽快なコメディ、ジェッ トコースター映画というのだろうか。 これはこれでいいと思います、矢口史靖 監督も「ウォーターボーイズ」「スウィ ングガールズ」2本の大ヒット作がある のでいいと思います。こういう明快明朗 な映画もあるべきだ…

独学ピアノ3か月

楽しい、バイエルをつかえながら弾いて 満足している。前にバイエルの抜粋本を 買って練習していると書いたが、抜粋で なく全部弾いてみたいと思いもう一冊買 ってきた、ただし下巻だけ。バイエルは 古いと書かれてもいるが気にしない、可 愛い曲が多い(幼…

若尾文子「しとやかな獣」

若尾文子2本目、1962年、川島雄三監督 作品。川島雄三は「幕末太陽傳」しか見 たことがないのでまるで知らない。 これは喜劇、悪い人たちばかりの金の駆 け引き、暴力はない、なんとも奇妙なん だけど役者たちが奇妙なので変でもない。 伊藤雄之助、山茶花究…

F・トリュフォー「日曜日が待ち遠しい!」再見

1983年フランス映画、トリュフォーの遺作。 映画館へ観に行った記憶だが心もとない、 でも遺作だというのでヒットしたようにも 思う。ハリウッドならそれはないだろと思 うところもフランス映画ならそれもエスプ リというかおしゃれな展開と思わせてしま う…

小津安二郎「浮草」

ひさしぶりの小津安二郎、どれにしよう か「浮草」を。いつもと少し違う、旅役 者の話、京マチ子がここにいるのはおか しい、といって持ち上げられているわけ ではない、座長の鴈治郎に惚れている。 だから豪雨の中の軒先の罵倒シーンが緊 張感あり、いい。 …

辻原登「冬の旅」再読

辻原登全作読破を目指して、でも前に読ん だこの「冬の旅」の衝撃が忘れられず、文 庫を買って再読。いささか忘れていたとこ ろもあったが、こんどは衝撃感というより も圧倒的な重量感、緒方は運がなく要領も ないことで転落していく、ひとりの人生を 語る…

寛容

今朝の朝日新聞の折々のことばで、寛容 は相手にとって見下されるに等しいとの ニュアンスの説明があり驚く。 わたしは右手に寛容、左手に好奇心をモ ットーにしてきたのでいささか揺らぐ。 ただ、不寛容を許せないという気持ちよ りも、自分を存外不寛容な…

マイケル・ダグラス「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」

2006年アメリカ映画。大統領暗殺計 画から守るシークレット・サービスの映 画はいくつもあって、でも大統領夫人と 不倫をしているSSははじめて見た。こ んな設定の映画が許されるアメリカはす ごいなといつものように思う。 といって話はかなりのご都…

桶狭間古戦場跡

用事のついでに名古屋市の桶狭間古戦場 跡を見てきた。小学生の頃、遠足で行っ たと思うけど、広い丘陵というかなにも ない原っぱだった記憶だったのに、小さ な古戦場跡の公園になっていて周りは住 宅地だった。後で調べたら隣りの市にも 桶狭間古戦場跡が…