2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

最相葉月「仕事の手帳」

ノンフィクションライター最相葉月のエ ッセイ集をはじめて読んだ。 「絶対音感」や「セラピスト」などの誠 実なライターという印象だが、ほんとう に大変な仕事だなと感心する。現代は、 ノンフィクションの不遇の時代で、読者 がいなくなり、出版社も不景…

谷川俊太郎「詩選集4」

集英社文庫版の谷川俊太郎詩選集の1, 2,3を持っていたが、先日、この4 が2016年に発刊されていたことを偶然 に知る。 それでアマゾンで購入、田原という中国 の詩人、翻訳家が編著したシリーズであ る。ゆっくり読もう。 谷川俊太郎詩選集 4 (集英社文…

マイケル・J・フォックス「バラ色の選択」

バック・トゥー・ザ・フューチャーもそ うなんだけど、マイケル・J・フォックス ってついどうでもいいけど見ちゃうんだ ね。これもまた見てしまったけど、彼の パワフル、ひたむきさ、軽妙さ、そして 軽薄さはアメリカのマッチョ文化とは違 うコミックヒーロ…

ジェームズ・ステュアート「ウィンチェスター銃'73」

西部劇もそろそろ飽きてきたなと思って いたところ、ジェームズ・ステュアート が主演だというので見た。はじめての西 部劇出演だったようだ。 ウィンチェスター銃'73を狂言回しにし、 その銃の持ち主が変わっていく人間模様 を飽きさせずに見せる。最後にな…

シルクスクリーン講座(3)

シルクスクリーン講座3回目。 原画から製版を作る、準備してあった処 理済みのシルク(ほんとはシルクでない) に原画を載せ、光を当てて水洗いをして 製版を作った。(具体的な説明はできま せん、わからない) さらに刷りの練習、この手作業のところ が面…

身体ほぐし教室へ

コロナで運動していないので、2年以上 振りに新しい運動の教室に行ってみた。 思えば50代になってからか、スイム、ヨ ガ、散歩ジョギング、ジムと流れて、特 にヨガが一番気持ちよく長続きしたが、 引越しとコロナでそれもできず、ようや く再トライといった…

「東京都庭園美術館」再訪

用事があったついでに庭園美術館へ久しぶ りに行った。大改装があり新館ができてか らはじめての訪問、ちょうど「アール・デ コの貴重書」という展覧会と建物公開だっ た。アール・デコ様式のみごとな洋館で、 フランスの室内装飾家の設計の紹介や、使 用さ…

中野京子「はじめてのルーブル」

ミロのヴィーナスもサモトラケのニケも 見ず、モナ・リザも遠目にあれかと見え ただけで、ルネサンスあたりのものを2 日間かけてじっくり観たつもりだったが、 もうあまり記憶がない。すこしだけ撮っ た写真を見るとこんな名作も観たのだと 驚くのだが。 で…

シルクスクリーン講座(2)

名古屋芸大の生涯学習講座のシルクスク リーン10回コースの第2回。 早速、原画というか原板制作。銅版とも 木版とも異なりわからないこと多し。 あっというまの2時間だった、好奇心多 く楽しい。

「昭和モダン建築巡礼完全版1965-75」

「1945-64」に続けて「昭和モダン建築 巡礼完全版1965-75」を読んだ。 驚くことに稲沢市庁舎が載っている、車 で前を通ったことはあるのだが名建築だ とは思わずに。大阪のリーガロイヤルホ テルはやはりね、あのラウンジは見事。 黒川紀章の中銀カプセルタ…

メナード美術館「版画&版画展」

版画づくしの展覧会。エントランスから 島田章三の銅板の原板が展示してある。 エッチングとドライポイントとメゾチン トの原板で興味深い。とくにメゾチント はなかなか制作がむつかしくなるほどな あと面白かった。ルオーの作品群、舟越 桂の作品群、長谷…

辻原登「村の名前」

辻原登の芥川賞受賞作、ようやく読んだ。 我が市に2つあった図書館の片方が閉鎖 になり、もう一方に引き取らない図書を 市民に無料配布するというので貰いに行 ってきた。 目当ては美術関係、豪華本だったが新し いものがあまりなくてふらふらしていた ら辻…

沢木耕太郎「作家との遭遇」

沢木耕太郎は「路上の視野」と「象が空 を」をいう分厚い全エッセイ集という形 で出されてきたのに、その後出されてな いのでどうしたのかと思っていたら「銀 河を渡る」と「作家との遭遇」という分 厚くない2冊同時発行という形で上梓さ れた。そのうち「銀…

シルクスクリーン講座(1)

名古屋芸大の生涯学習講座のシルクスク リーン10回コースの1回目。 コロナで3年振りの開講で楽しみ、初回 はすこし座学で孔版画(シルクスクリー ン、リソグラフ)の説明あり、体験とし てリソグラフの2色刷り。あっという間 の2時間だった。

「指揮者なしのオーケストラ 第9に挑む!」

というテレビを見た。指揮者なしで交響 曲が演奏できるなら、指揮者なんていら ないじゃないか、指揮者の個性で演奏が 決まるんじゃないのか。と、訝しげに番 組を見た。いってみればコンマスが指揮 者の代わりをする、ボスではなくコーデ ィネーターみたい…

原田マハ・ヤマザキマリ「妄想美術館」

人気作家の原田マハとヤマザキマリの対 談集。二人の偏愛を語るところはおもし ろいのだが、まとまりに欠け、深みに入 っていかない。本人たちのせいじゃなく、 SB新書の編集者の安易な企画と思われる。 もったいないことだ。 ルネサンス初期のイタリア画家…

ジョニー・デップ「ギルバート・グレイプ」

やっぱり小説の映画化か、この設定は文 学だろうと思ったが。まったく情報なし でジョニー・デップとデカプリオという ので見たのだが。 ジョニー・デップはシザーハンズかパイ レーツ・オブ・カリビアンかチョコレー ト工場の怪優、やりたい放題の俳優と思 …

「昭和モダン建築巡礼完全版1945-64」

昭和モダン建築巡礼をしてイラスト付き で説明してくれる本。その戦後復興期か らオリンピックに向けての飛躍期までに 建てられた名作建築を訪ねる。なんとい ってもイラストがわかりやすい。ぜひ見 てみたい村野藤吾、坂倉準三、前川國男、 丹下健三いろい…

O・ヘップバーン「ティファニーで朝食を」再見

こちらも二度目か。もう細かいところは なにも覚えていなかった。題名からくる イメージはおしゃれな感じだが、実際は なかなか重い話。普通の地道な仕事で生 活を築いていくことができない、どこか のパトロンを得て金持ちの生活をしたい というヘップバー…

ヒッチコック「北北西に進路を取れ」再見

まあ、2度3度見ている映画なのだが、 テレビでやっていたのでついまた見てし まった。巻き込まれ型のサスペンスなの だがなかなか派手な展開で楽しませてく れる。ケイリー・グラントが好みではな いので(どうしても50才くらいに見える) それはしかたがな…

谷川俊太郎/尾崎真理子「詩人なんて呼ばれて」再読

語り手・詩 谷川俊太郎、聞き手・文 尾崎 真理子という形の、文藝記者の尾崎真理 子の谷川についての評伝の再読。 谷川がいわゆる詩壇で認められなかたこ と、詩は自我の表現ではないこと、村上 春樹にも通じるデタッチメントのこと、 すべてが興味深かった…

ジュリア・ロバーツ「ペリカン文書」

はじめて見た。 ジュリア・ロバーツもデンゼル・ワシン トンも若い。かっこいいサム・シェパー ドも久しぶりに見た。プラダを着た悪魔 のスタンリー・トゥッチもいるじゃない か。ガープの世界のジョン・リスゴーも いるぞ。名前を知らないゴーストの犯人 (…

ロバート・レッドフォード「夕陽に向かって走れ」

アメリカン・ニュー・シネマといってい いのだろう、はじめて見た。レッドフォ ードとキャサリン・ロス、明日に向って 撃てのコンビ、だからこんな日本題にな ったのだろう。 なかなかよくわからない映画、いささか 観念的な。ネイティブ・アメリカンの若 者…