2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

宮部みゆき「小暮写真館」

模倣犯であれ楽園であれ、とにかく話が悲 惨で人間の陰湿で弱いところをさらけだす 文章は見事な限り、それでも読むことがで きたのは作者の天性の陽性と、その結果文 章にいつも光明が差し物語を照らしていた からだろう。 それでも作者はしばらくこういう…

安野光雅「御所の花展」再び

去年の9月10日のブログに、日本橋高島屋 で見てきたと書いたが、ようやく大阪まで 巡回してきたので、高島屋大阪本店に再び 見に行った。 それに触発されて、帰宅後、図録を見なが ら模写してみた。

市川昆「かあちゃん」

テレビから録画してあった市川昆監督晩年 の作品を見た。和田誠のポスターは当時の 記憶があるが、タイトル、エンドロールに もイラストが映し出されほんとうにセンス がよい。 さて、これはなんだろう。岸恵子は市川昆 の「細雪」のときにも思ったが、日本…

いつから還暦か

良いニュースと悪いニュースがある。いつ も良いニュースばかりでもないし、かとい っていつも悪いニュースばかりでもない。 還暦を迎えるのはいつからだろうと家族で 話をしていたことがある、家族が認めたら それはもう還暦である。 だから突然還暦となっ…

山田洋次「東京家族」

小津安二郎の東京物語のリメイクであるら しい。小津では杉村春子の印象が強かった が、ここでも同役の中島朋子にリアリティ がある。それにひきかえ周りの人たちがど うなんだろう、時代背景もリアリティのあ る場面といつの時代かと思わせる場面と。 小津…

オムニバス「パリ・ジュテーム」

世界中の18人の監督によるパリを舞台に した短編オムニバス映画。パリのいろんな 地区、街を見せながらバリエーション豊か に、かつフランスらしい硬質な理屈っぽい 映像。コーエン兄弟の短編が奇怪で面白か った。

池澤夏樹「アトミック・ボックス」

震災3年に読んだのは、そこから触発され て書かかれた一冊。池澤は強く脱原発を訴 え、そこに至る価値観を語っているのだが、 この小説もそれを芯にして書かれた。 前半のストーリ展開は、上等なサスペンス 小説のよう、ディテールにこだわってぐい ぐいと…

吉井長三「銀座画廊物語」

昔できたばかりの頃行ったことがある清春 白樺芸術村を作ったのはこの吉井画廊の社 長であった。その作者の画廊人生の回顧録。 うーん、そうですか。

スコセッシ「ディパーテッド」

スコセッシ監督とディカプリオが組んだ作 品のアカデミー作品賞受賞作。ディカプリ オに向かうのがマット・デイモン、マーチ ン・シーンも渋い。タイトロール見ていた らブラット・ピットがプロデューサーだ。 なかなか重厚な作品、脚本がしっかりして いる…

近鉄アート館「升毅のトークイベント」

近鉄ハルカスに芝居ができる小劇場が復活 したので、その宣伝を兼ねての、関西劇団 マザー出身の升毅とわかぎえふ達が集まっ てトークパフォーマンスイベントがあり、 チケットを取っていたので行ってきた。四 方向に観客席があるホールでちょっとじっ くり…

厳冬の2月

いかん、テンションが低い。 歩いても走ってもいない、プールも行って ない。梅の花がほころんでいるからなんと かしなければ。