2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田修一「7月24日通り」

初めて読んでみる作家の話題作「悪人」を読もうと思ったが、 大作なのでその前にまず短いのを読んでみようとこの作品。 軽くてすぐに読める、でも設定が楽しい、住んでいる街を リスボンに見立て楽しんでいるOL、その軽快さ、抱えてい る重さ、不器用な恋…

ジュリア・ロバーツ「食べて祈って恋をして」

自分探しの旅に出るかあ。それで最後は新しい男に出会 うというのはこれでいいのか。

劇団Piper「ニコラス・マクファーソン」

DVDで劇団パイパー、後藤ひろひと作品の芝居を観る。 パイパー川下大洋に小須田康人をゲストに迎え、凝った コメディを繰り広げる。脚本は練りに練って面白いんだ けど凝りすぎか。

塩野七生「ルネサンスとは何であったのか」

昔、学校で突然ルネサンス、人間復興とかを習い、ふーんと思ってただけ なのだが、この本を読むと、当然のことながら壮大な背景があるものだと いうことがわかる。よくはわからないけど、ボヤーとした感じでわかる。 キリスト教との関係もいくらかわかったけ…

銀座松屋イベントスクエア「榎並和春絵画展」

銀座の老舗デパートでの個展を観た。もう何年も前から興味 を持っている画家で、去年からの世情の中で、今回のテーマ である「日々礼賛」であるとか「祈り」とかの意味は特に特 別なものになっている。静かにゆっくりと観ていたい絵だ、 昼休みに行ったので…

大阪現代画廊「標展」

西天満の画廊に、知人の隅野尚人さんの木版画を観に行った。 古い家並み、古民家の奥行きのある陰影が素晴らしくて、 「倉吉の水路」という作品を購入。

湯川豊「須賀敦子を読む」

須賀敦子のエッセイを何冊か読んで、文庫全集をいくつか揃えて、 でもいまひとつよくわからないという感想をもっていたが、彼女の 担当編集者であった作者でもそう云っており、彼女が自分のことを あまり語らないことによるとあった。それをこれからエッセイ…

国立文楽劇場「文楽初春公演」

2回目の文楽鑑賞。難波日本橋の国立文楽劇場へ、正月なので着物姿 もみられる。演目も正月らしい「七福神宝の入船」「菅原伝授手習鑑」 前回は竹本文字久太夫の声が素晴らしいと思ったが、今回はやはり人 間国宝の竹本住太夫が圧巻、盛り上りの場面なので当…

新春詠

恒例の朝日新聞の新春詠の馬場あき子。 「待つという齢きてひとを恋ふちからしづかなり湯豆腐も煮ゆるころなり」 でも今年は佐々木幸綱、これは私の新年のこと。 「子供時代の正月の窓の山茶花よはじめての母無き年を迎える」