2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ピッコロ劇団「天保十二年のシェイクスピア」

はじめて兵庫県立芸術文化センターへ行った。西宮北口の 佐渡裕総監督の本拠地。でもコンサートではなく、中ホー ルでの芝居。 神戸のピッコロ劇団の井上ひさし原作の芝居、3時間半に もおよぶシェイクスピア作品総盛り込みの痛快芝居。 リヤ王からはじまっ…

兵庫県立美術館「森村泰昌展」

正式名で云うと「森村泰昌 なにものかへのレクイエム―戦場の 頂上の芸術」展へ行ってきた。 戦争、革命を生きた男達に成りきったポートレートとビデオ映像。 やはり、ヒトラーへの成りきりがチャップリンの「独裁者」と重 なるところが、チャップリンのすご…

白石一文「草にすわる」

久しぶりに白石一文。3作の短編集だが、どれも 生きる意味を提示してくれる、ちょっとストレー トではあるが。

ギンギラ太陽's 「遊園地3兄弟の大冒険」

テレビから録画していたので観る。あいかわらずのかぶりもの。 福岡ネタで継続していく力量は普通ではない、展開がちょっと ゆるいが、それでもモノがヒトとして描けている。 しっかり地元に根を生やす姿勢は、主宰大塚ムネトの背筋が伸 びた姿勢と同じ。 ち…

メグ・ライアン「男が女を愛する時」

アルコール依存症に苦しむメグ・ライアンが夫の思いやりを 負担に思い、より悪化させていく。夫の立場に立って見てい たが、こういう夫の正論が通用しない場所があるんだ、実生 活でもそういうことで家族がうまくいかないことがあるんだ なとすこし落ち込む…

メグ・ライアン「男と女の取扱説明書」

女優がうまく年を取っていくのは難しい。なかなか変な映画 だった、メグ・ライアンはこれでいいのか。 ラストシーンが読み切れない形で、もしもやらせだったらと 思わせるところが良し。

TV「ぶらぶら美術博物館」

2月8日の夜、BS日テレの「ぶらぶら美術博物館」と いうのを見た。ときどき見たことがあるが、博識山田五郎 が案内し、漫才のおぎやはぎが学んでいくというか、素人 なりの素朴な感想をいう美術館巡り番組で、今回は銀座の 画廊巡り、こういう形で画廊と…

ヤマザキマザック美術館「開館記念所蔵作品展」

工作機械のヤマザキマザックがコレクションする作品を もとに名古屋に美術館を去年の4月に開設。 ようやく行ってきました。 ブーシェ、フラゴナール、ヴァトーなどのロココ絵画を 中心に、思った以上に楽しめました。音声ガイドが無料 で、外ではほとんど借…

沖方丁「天地明察」

本屋大賞受賞作で平積みされていることは知って いたので、出張新幹線往復の間に読んだ。 ライト歴史小説というんでしょうか、どんどん読 める、面白い、主人公の明るさが気持ちよい、確 かに人気が出た理由がわかる。でも新幹線往復の 時に読む本ですね、読…

坪内祐三「靖国」

歴史の浅い新興の神社がイデオロギーにまきこまれ、よけいに 私達の関心の外に追いやっているが、そもそもできた当時はど んなだったかと振り返る作者の姿勢はニュートラルで、作者に その背景にどんな思いがあったとしても、この本の面白さは変 わらない。 …