2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

榎並和春個展

阪急梅田店美術画廊にて榎並和春さんの個展を見てきた。 この画家の絵は、たしかに不思議な魅力があって、それを 言葉にできなくてもどかしいのだが、簡潔に云えば祈り、 想い、であろうか。絵のかたちが明確になってきており、 それは魅力にもなり、わかり…

堺第九その1

合唱経験ゼロだったのに一万人の第九を6年やって、 そろそろ自信も出てきたので、いよいよ次のステップ に進むことにした。一万人はバスパートだけで2000人 くらいいるのに対して、普通の第九コンサートでは、 バスパートは30人くらいなのである。一人あ…

梶尾真治「時の風に吹かれて」

雑多な短編集。タイトルはタイムマシン物。 どうなのかな。

池澤夏樹「パレオマニア―大英博物館からの13の旅」

これは読むのに時間がかかった。世界の文明を作者が訪ねて思索する。 わたしには教養も知識もないので想像力が湧かない。作者がなにに 感動しているのかわからないので、なんともはがゆい。 しかし世界は広く、人間の歴史は深いということだけわかったつもり…

第三舞台「トランス」

きのうの「トランス」と本家の「トランス」の違いを見るため、 DVDで見直してみた。 家族で意見が出たのだが、第三舞台はラストがブルーハーツの 夕暮れで終わっており、それは「はっきりさせなくても、あや ふやなまんまでいい、ぼくたちはなんとなくし…

劇団OG会「トランス」

大阪天王寺の近鉄裏手のSTAGE+PLUSという定員30名程度の 小さな小屋へ、四天王寺高校演劇部OGを中心に活動しているらしい 劇団の芝居を観に行く。 というのは、第三舞台の「トランス」をやるからである。第三舞台は 一度も本物を見たことはない…

森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

山本周五郎賞受賞作。一連の作品のバリエーションに 魅力的な女の子を中心に添え、面白い話になった。 ハッピーエンドだとは思わなかったが。

黒澤明「まあだだよ」

黒澤明全30作品の最後の作品。内田百輭と門下生を巡る 師弟愛の話。これなら慕う教え子がいっぱいいるだろうな。 この作家は読み出したらはまるだろうと予測されるので、 まだ読まない。 これで全30作品をすべて観ました。黒澤明はやはりスケール の大き…

ヨーロッパ企画「苦悩のピラミッダー」

昔の作品を再演した芝居のDVDを観る。 あいかわらずヨーロッパ企画らしい、ゆるい、 どうでもいいような話を、よくも作品にして しまうのは力量なのか。

オリバー・ストーン「ニクソン」

アンソニー・ホプキンス熱演。ケネディはいいもので ニクソンはわるものという○×式の評価をしてしまう が、じつはもちろんそんなはずはなく、ニクソンも よくないこともあったが、よい実績があったことを 評価されつつありという。彼がクエーカー教徒である …

黒澤明「八月の狂詩曲」

黒澤の反核題材の「生きものの記録」も面白かったが、 これはストレートで、これはこれでよいのではないか。 ただし黒澤は反核映画じゃないと云っており、確かに そう云いたい気持ちもわかる。

新春

昨年の1月2日掲載の馬場あき子の新春詠につづいて、 今年の正月の朝日新聞より、同じく馬場あき子 「小春日を羽ひろげたる飛魚の群団が飛ぶばしつと痛い」 ばしつと痛いぜ。