2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

(33)裸婦1:エッチング

先週の土曜日には、レンブラントの銅版画集を見て作ってみた。 こういうものは、あからさまにデッサン力がわかる。 なにもないことがわかる。

永島慎二「黄色い涙」

昔から持っている「若者たち−黄色い涙」ではない 復刻版の「黄色い涙」をブックオフで購入。 古いといえば古い。この古さの中で、真実の一瞬を 感じ取ることができるかで、この本の寿命が決まる のだろう。

犬童一心「黄色い涙」

昔、NHK連続ドラマで市川森一脚本で放映された 「黄色い涙」は、思い出深いテレビ番組で脚本の 単行本を持っているのだが、今になって同じ市川森一 でリメイク映画化されたのだが。 テンポ悪し、嵐メンバーが昔の若者には見えない、 あれこれでこれは共感…

鴻上尚史「監視カメラが忘れたアリア」

雑誌「せりふの時代」最新号の鴻上の最新戯曲。 こうした社会のちょっとした違和感が大事なのだが、 それを望むのは一般人、普通の人達ということが 一番の怖さだ。 けど、それを芝居で表現することはどういうこと なのだろうか。

ウディ・アレン「メリンダとメリンダ」

私の好きなウディ・アレンの2004年の作品。 二人の脚本家が同じキャラのメリンダを題材に、 悲喜劇を創る。それが平行して展開する。 練られた脚本なら、それぞれのこネタが、 もう片方のストーリーにからんでくるのだと 思うのだがそうはいかない。ちょ…

ラーメンズ第16回公演「TEXT」

まったく知らなくておもしろいものがいくらでも あるのだ。子供に薦められて、テレビから録画して あった舞台を見てみる。うーん、言葉遊びというか、 台詞のセンスが私好みである。最後の銀河鉄道の夜 バリエーションは、やっぱり原作読まなくちゃ。

村山由佳「星々の舟」

最近の女性直木賞受賞作読破シリーズの1冊。 しかしどうして女性作家ってこういう不倫もの が好きで読者も好きなんだろう。 都会に住む独身女性はこういう展開しかないの だろうか。家族の夫々の、特に男の微妙な心理 がなかなかうまく書けていると思うが、…

こまつ座「頭痛肩こり樋口一葉」

昔テレビで観た井上ひさしの戯曲の芝居が、再放送され たので、懐かしく観る。やはりおもしろい。樋口一葉の 作品は何も読んだことがないので、それらの一部が芝居 の中に織り込まれていてわかる人にはわかるという趣向 なのだが私にはまるでわからぬ。それ…

(32)御堂筋2:エッチング、ドライポイント

今年最初の版画教室。 このブログの去年5月16日に作成した版画の左上部の樹木が 雑なのでやり直す。深くエッチングされているので、銅板の 表面をバニシャーで削り取り、研いて、再度ドライポイント で木の枝ぶりを書き加えていく。少しよくなったようだ。 …

劇団四季「オペラ座の怪人」

10年振りくらいに2回目のオペラ座の怪人。 新しくできた梅田の四季劇場へは初めて。 昔観たときはもっと幻想的な印象があったが、 今回は恋愛が前面に出ているよう。マスカレードの 群舞シーンも迫力がどうかなと思ったのだが。 ところが家に帰って家人と…

建築MAP大阪/神戸

安藤忠雄の建築を見て、ただオー!と感嘆する だけの街散歩趣味なのだが、この本を衝動で買って しまった。なんだか阪神間ばかり華やかですこし 悔しいが、もうすこし街を散歩することを大きな 楽しみにするために。今年のささやかな目標のひとつ。

イングマル・ベルイマン「叫びとささやき」

[rakuten:neowing-r:10130117:image] 「野いちご」が感心したので、今度はこれ。 上流階級の三姉妹の虚構の人生に家政婦をからめて 重厚に生と死を語る。赤を基調に白、黒の映像美を あわせて名作といわれているようだが、深い意味を 考えなければ(私は考え…

黒岩徹「決断するイギリス」

映画「クイーン」でブレアを見直して、ブレアの本を 読もうと思い、まずその一冊。ブレアの労働党が守旧から 脱却し、斜陽のイギリスをサッチャーから引き続き 復活させたその流れをわかりやすく説明する。はがゆい ことにどうしても日本の政党に照らし合わ…

迎春

正月の新聞の新春詠として、馬場あき子の短歌が載っていた。 「初心とはいつでも帰れる貌をして傍らにありてすでに帰れず」