2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

子供のためのシェイクスピア「夏の夜の夢」

4月以来の芝居見物。我が家の恒例となっているシェイクスピア、 子供のためとはいいながら、大人がみるのに問題なし。 ただし、今年の公演は、妖精が出てくる喜劇なので、いつもの 悲劇物に比べて、かなり子供を意識した演出、大げさな演技と、 せりふで子…

-043-米原万里「不実な美女か貞淑な醜女か」

亡くなってこんなに有名な通訳者、作家であることを知った。 で、一冊とにかく読んでみようと、処女作にして読売文学賞 受賞作品。まいった。どうして世の中には、天才がいるのだろう。 魅力的な未知の世界があるのだろう。こうやってときどき、 ぽっと完璧…

-042-池澤夏樹「静かな大地」

北海道へ行って松前藩のことは少し知っていた。白老の観光 アイヌ村へも行ったことがある。しかし、和人がアイヌ人の 側に立って、しかも戦うのではなく、生活の場で共生していく ことがあったことを、私は知らなかった。 壮大な物語を、平明な文章で語って…

-041-矢作俊彦「あ・じゃ・ぱん」

戦後東日本と西日本に分断され、それに越後の田中角栄が からんで、東西ドイツのように壁が壊され東西日本の統合 される、奇想天外、奇妙奇天烈なSF戦後史。 それにしても、この作家の大阪嫌いが微笑ましい。いや、 もう差別的な偏見、反感であろう、笑え…

-040-河合隼雄「こころの天気図」

こころの天気図作者: 河合隼雄,工藤直子出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 1990/08/10メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見るこの大家のエッセイはいくつか読んだが、いつも もひとつ食い足りないと思うのは、この人のメインの ものをひとつ読まな…

-039-矢作俊彦「複雑な彼女と単純な場所」

複雑な彼女と単純な場所 (新潮文庫)作者: 矢作俊彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1990/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見るハードボイルド作家のエッセイ集。いま、彼の 代表作上下2巻を長い間読みあぐねながら、…

スイミング

今週は2回も泳ぎに行った。ずっとさぼっていたので腰痛になったか、 腰痛になったので行かなかったか忘れてしまったほど久しぶり。 急に泳いだので、余計に背中ばりばりになってしまった。

-038-椎名誠「波のむこうのかくれ島」

気持ちがへたれた時に読むべき本、青い空と広い海、垂見健吾の写真も 気持ちいいなあ。 椎名誠はほんとうに体調が悪いのか、これを読むと疑問に思えるほど 楽しそうな旅だ。(105)

-037-猪瀬直樹「小論文の書き方」

タイトルと中身はまったく違う。 彼のコラムというか時事評論に関する情報の収集と整理、 そして論理の組み立て方を実例で紹介する。 疑う、背景を探る等日頃心がけているつもりでも流されて しまう現実に対して、彼の論理は好き嫌いは別にして、 徹底してい…