2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

(27)口縄坂:エッチング、ソフトグランド

先週末に行った版画教室で刷ったもの。 エッチングで刷ったものに、ソフトグランドをかけて、 刷毛と鉛筆で濃淡をつけて腐食させたのだが、 腐食が足りず効果がでていない。 口縄坂は天王寺七坂のひとつで、かつて大阪から 海に日が沈むのを眺めることができ…

-036-高村薫「半眼訥訥」

高村薫のはじめてのエッセイ集。 真面目な剛速球エッセイ。大阪へのこだわりは興味深いが、 変化球はないのか。(105)

-035-松本修「全国アホバカ分布考」

私は一度も見たことがないのだが、高視聴率番組の 探偵ナイトスクープのなかで、大阪のアホと東京の バカの境はどこかというあほらしい話題から、 はるか歴史をさかのぼり雄大な学問の世界へ入り込 んでいく過程は心踊るものがあった。途中から むつかしくな…

-034-津原泰水「ブラバン」

私もブラバン少年だった。指導教官もいない、 コンクールにも出ない、好きな曲を探してきて 演奏するだけのクラブだったが、土曜の午後に 自主コンサートを開催したり、文化祭で演奏したり、 それは楽しい思い出だ。 これは私よりすこし後の80年代のブラバ…

洋協ホール「50周年展」

洋画商協同組合が設立50周年を迎え、日本近代から現代の 洋画家の作品の展覧会が銀座のホールで開かれていることを 知ったので見に行く。 無料でこれだけの作品群を観られて満足した。

松下電工汐留ミュージアム「ルオーとグロテスク」

ルオーは私達の心を抉り取るような表現と、そこに聖なる 哀しみを滲ませてくるという画風で、目を離させないのだが、 それらの表現を検証してみようという展覧会。 かなりむつかしかった。

ブリヂストン美術館「じっと見る展」

改修したブリヂストン美術館へようやく出かけた。 ここは東京駅から近く、背広を着たビジネスマンがふらり 見に来られる美術館で、広くなったというので楽しみにしていた。 レンブラントから抽象まで150点の展示。 堪能した。 中でも、私の好きなブーダン…

-033-重松清「愛妻日記」

まじめな重松清のR18小説。 ちょっと読みたい官能とは違った。(540)

-032-五木寛之「みみずくの日々好日」

軽いエッセイに自分の知らない世界がいっぱい詰まっていて 教養がなければ理解できないはずなのに、ねっころがって 読むエッセイ集。人生ものエッセイは読む気にならないが、 こういうものはデビュー当時からずっと好きです。(105)

-031-真保裕一「発火点」

いままで読んだ作品とは少し毛色が違う。自分探しが 暗く圧し掛かってくる。この作家もそろそろ主なものは 読みつくしてしまったかな。(105)