2007-12-24から1日間の記事一覧

イングマル・ベルイマン「野いちご」

傑作。この年になって観ることができてよかった。 若いときに観ていたら良いとは思わなかったのではないか。 これはわたしのベストテンに入れてもいいかもしれない。

-070-金原瑞人「大人になれないまま成熟するために」

ときどき自分が漠然と感じていることをずばり書いて くれる文章を読むことがある。例えばこの本がそれで ある。私の世代がポスト全共闘世代、いわゆる三無世 代だといわれ、闘争の残滓と敗北感の匂いを嗅いで、 壊すことも創ることもできず、ただ休息が必要…

-069-村上春樹「東京奇譚集」

彼の短編はむつかしい。その雰囲気は好きだし、 濃くのあるストーリーは短編を読む楽しみを与え てくれるが、なぜその話かということがわからな い。それはなにを暗喩しているのかということを 考えると読めない。 そんなことは考えず私は読む。(420)