2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

風の教会

安藤忠雄の風の教会を観てきました。 六甲山の六甲オリエンタルホテルにある教会、運良く結婚式が終わったところの、 入口が空いたままで、見学の許可をもらって中まで見られました。 安藤忠雄はデザイナーですね、かっこよすぎる教会内の材質感と光と影の演…

篠田節子「女たちのジハード」

深夜の弁当工場の話と思っていたら、まったく違う、勘違い、別の本であった。 「負け犬」の働く女たちの、まさにジハード。 男たちが持つ会社での労苦とはまったく違う障壁、特にキャリアでない 普通の女性社員(OLと呼ぶな、なぜOLなのか、社員じゃない…

安野光雅「絵のある人生」

絵本作家、イラストレーター、デザイナーとして有名な安野光雅は、 やはり画家なのだ。 彼の経験から絵画というものを熱く語るのを読むのは楽しい。 何度でも云うが、水彩画を1枚ほしいな。

サントリーミュージアム天保山「レイモン・サヴィニャック展」

サントリーミュージアム天保山へレイモン・サヴィニャック展を観に行った。 まったく名前を知らなかったデザイナーであったが、とてもセンスがよい ポスターと、いま一歩のものがはっきりしている。フランスでの感性と 日本とは少し違うのかもしれ ない。 個…

堀江敏幸「いつか王子駅で」

名品と噂には聞いていたがようやく手に取る。 うーん、こういう話か。ストーリーではない。 全体を通して静謐、淡白な日常のひとつひとつが光を放つ。 心の「のりしろ」、余白を取ってそこに糊をきちんと塗らなければ形が整わない、 最後には隠れてしまう部…

安野光雅「村の広場」

どうしてこんなことをこんなに思いつくのだろう。 こういう数学的というか論理的な遊びは本当に楽しい。 円周率を3とするという教育についてのコメントは きわめて論理的である。

警句

強いボクサーは喧嘩に負ける。

吉本隆明「悪人正機」

吉本隆明「悪人正機」を読了。糸井重里が対談のように もっと突っ込んでいく様子を読みたかった。 自己評価より低い仕事をやりなさいというのは、もっていた考えと 逆だったので、なるほどと思う。

高島屋画廊「三岸節子展」

四天王寺から清水坂を抜けてでんでんタウン、難波まで散策。 三岸節子展を高島屋で、生誕100年記念とのこと。 ヨーロッパの風景画が大胆な構図と色彩でみごと、今後もっと 絵画も生き方も評価されるであろう。 愛知県尾西市にあった美術館は、合併して一…

宮本輝「焚火の終わり」

これはめずらしく、いまひとつ気持ちがはいっていけなかった。 ブックオフで単行本上下美本210円では文句はいえない。