リリー三部作の3つ目、いちばん人気のある
作品といわれ、ようやく見た。48作いや今
では50作というんだろうか、もうどれをみ
ていないか曖昧になってきた。
やっぱり一緒になれない寅さんとリリーの
哀しみが喜劇のなかに一本通っていてよく
できてる、鍛えあげた脚本だなと感心する。
初期から前半までの寅さんは自己中の我儘
さに無自覚なところが好きではなかったが、
徐々に無自覚さが減ってきて「いいひと」
になってきた、それはそれでまあ歳をとっ
てきたということでしょう。
リリー三部作の3つ目、いちばん人気のある
作品といわれ、ようやく見た。48作いや今
では50作というんだろうか、もうどれをみ
ていないか曖昧になってきた。
やっぱり一緒になれない寅さんとリリーの
哀しみが喜劇のなかに一本通っていてよく
できてる、鍛えあげた脚本だなと感心する。
初期から前半までの寅さんは自己中の我儘
さに無自覚なところが好きではなかったが、
徐々に無自覚さが減ってきて「いいひと」
になってきた、それはそれでまあ歳をとっ
てきたということでしょう。
テレビで放映されていたので懐かしく再見。
1993年というので多分1994年にレンタル
で見たのだろう。1995年にNYへ行ったと
き、エンパイアステートビルへ上り、この
映画のシーンはここだと感慨深かったと同
時に、アメリカのお上りさんが観光すると
ころなんだという感想を思い出す。
さて、このラストシーン以外はまるで覚え
ていない、これもまた忘却の映画であった、
エンディングだけは覚えているけど。トム
・ハンクスも若いなあ。
の「沈黙」を読んだのは大学生のときだっ
たと記憶するが、宗教、キリスト教への関
心もなくただ死よりも宗教のが大事という
信仰にはついていけず「踏めばいい」とい
う言葉に強く共感したのだが、それでも映
画にも小説にも強い衝撃を受けたことは忘
れない。
それを現代にスコセッシ監督が映画化した
のでこちらもようやく見た。あまり覚えて
いないが篠田の方はキチジローの弱さが強
調されていたような記憶だが、スコセッシ
は日本風土でのキリスト教布教、棄教司祭
に重点が置かれ、また棄教後の心の内面に
おける信仰について語られる。
信仰が持つ大きさに理解が及ばない我が身
としては、宗教が持つ負の面、怖さという
ものを考えてしまうが、当時の日本もイノ
ウエ奉行もその怖さを感じ取っていただろ
う。一方で外面が大事、世間が大事という
日本らしさは形だけ踏めばいいのだと云っ
てしまうところに表われる。
宗教はむつかしい。