テレビで追悼番組を見た。豪華な衣装と化
粧により華やかな生活をイメージしていた
が異なる佐藤しのぶを浮かび上がらせた。
１．いつだったろうか、出産をして近い頃
のコンサートを観に行ったことがある。ア
リアとかは素晴らしく豪華で堪能したが、
MCが子褒めばかりであまりうまくなく、
すこしがっかりしたような記憶。
２．夫の指揮者現田氏には第九演奏会の指
揮で歌ったことがある。合唱レッスンにも
きてくれて的確な指導だったし、奥様のこ
とものろけられていた。
３．それから佐藤しのぶを生で観たことは
なかった。テレビで紅白といっても見てな
いし、それがバングラデシュやチェルノブ
イリでのボランティアに、たとえ取材が同
行していたにしても、とくにチェルノブイ
リは将来の見えない子供たちを知り世界が
広がったのだろう。
４．追悼番組では最後に「リメンバーヒロ
シマナガサキ」が流れた。戦争反対、広島
長崎を忘れないというのは右左に関係がな
い、だから偉い、立派だとは云わない。し
かし今の世の中の空気のなかで仕事に差し
支える場面もあったのではないか。それで
もこれを録音しCDにしてステージで歌う、
手話をいれて歌う、堂々と歌う。
そこにあるひとつの意志にわたしは感心し
た。
５．youtubeをみるといろんな人たちに歌
い継がれ始めているようだ。佐藤しのぶは
そこに生きている。
なんと61才、合掌。
