2005-02-08 夏目漱石「門」 本 静かな日常風景である。 京都帝大を出た役人がある事情により世間の片隅で 妻とひっそりと暮らしている。「それから」のそれ からといわれているが、大きな事件も起こらず、た だ淡々と流れていく。 漱石が亡くなった年から、漱石を読み直す、いや読 み始めての2冊目である。それを一気に読ませる。 文章が端正で表現に富み、現代風の言い回しも見ら れ、面白いじゃないか、はまってしまうぞ。