夏目漱石「それから」

それから (岩波文庫)
またまた苦戦していた本を読了。
漱石は50才に亡くなった。
漱石はいまも読み継がれ、研究されてい
る、現代に通じるテーマを持っているの
だろうが、正直に言うと全集を持ってい
ながら、「坊ちゃん」と「こころ」しか
読んだことがない。そこで読み通すこと
を私のミニプロジェクトとした、2年く
らいで読み通したいと考える。
最初は「それから」である。
久しぶりに明治文学を読むので苦しい、
すらすら読めないのが最初の違和感、し
かも心理描写が多くなかなか話が進展し
ていかない。しかし中盤から一気に面白
くなってくる。高等遊民の伝助の心の動
きもよくわかる。ところどころの文体が
まったく現代風で驚く。そして、こんな
話だったんだと、話は一気に終わる。